こんにちは、設備の南です。
この記事では管用ねじの種類と組合せについて解説します。
管用ねじの種類
管用ねじ(くだようねじ)は、給水管などの配管接合に用いるねじです。
JIS B 0101にて用語が規定されており、
- 管用ねじ(くだようねじ)
管,管用部品,流体機器などの接続に用いるねじ。平行ねじとテーパねじとがある。 - 管用平行ねじ
機械的結合を主目的とする管用ねじ - 管用テーパねじ
ねじ部の耐密性を主目的とする管用ねじ
となっており、管用ねじは以下のように分類されます。
給水栓の規格であるJIS B 2061の附属書Aにて規定されている給水栓取付ねじ(おねじのみ)も上表に追加しています。
管用平行ねじ
管用平行ねじは、ねじの山、谷が平行に切られているため、ねじ部の耐密性(漏らさない性能)がなく止水性がない。
そのため、通常はパッキン等を用いて止水性を確保します。
管用テーパねじ
管用テーパねじは、ねじが先細りのテーパ状に切られていおり、ねじ込むとおねじとめねじが面接触するため、ねじ部の耐密性が高く、ねじ山にシールテープ等を巻くことで止水性を確保します。
給水栓取付ねじ
給水栓を取り付けるためのおねじで、ねじは平行に切られています。
管用ねじの組合せ
管用ねじの接合に関する組合せは下表のとおりです。
※上表は一般社団法人日本建設業連合会の設備工事情報シート「Ⅳ-P-5-改1」より引用しています。
管用平行ねじ(G)と管用テーパねじ(R,Rc,Rp)は漏水の恐れがあることから接合が不可であり、管用ねじは同じ種類でなければいけません。
給水栓用おねじについては、管用平行ねじと管用テーパねじのどちらともと接合が可能です。