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建築設備士資格試験

建築設備士【第二次試験~選択問題編~】を独学で合格する方法

建築設備士

こんにちは、設備の南です。

この記事では、建築設備士を独学且つなるべくお金をかけずに取得するための勉強方法について自身の経験を基に紹介します。

今回は第二次試験のうち、選択問題(建築設備基本設計製図)の勉強方法について紹介します。

解説する選択問題は私が合格した「給排水衛生設備」の選択問題です。

(不合格だった1回目の受験では「空調・換気設備」を選択してました)

必須問題(建築設備基本計画)の勉強方法、第二次試験の概要などはこちらの記事で紹介しています。

第二次試験(選択問題)の概要

第二次試験(選択問題)の概要について紹介します。

選択問題は、空調・換気設備、給排水衛生設備、電気設備の3つから選択します。

問題は全部で5問あり、最近の過去問を確認すると問題の内訳は以下のとおりとなっています。

  • 1問目:選択した設備の計算問題
  • 2問目:選択した設備の製図問題(系統図)
  • 3問目:空調・換気設備のダクト図又は配管図
  • 4問目:給排水衛生設備の配管図
  • 5問目:電気設備(照明設備、コンセント等)の計算・配置図

どの設備を選択しても、3~5問目で各設備の製図問題を解く必要がありますのでご注意ください。

第二次試験(選択問題)の勉強方法

第二次試験の選択問題の勉強方法について紹介します。

私が実践した勉強の流れは以下のとおりです。

  1. テキスト読み込み
    二次試験講習のテキストを一通り読み込み、問題の傾向を把握、解答例がどのような内容なのかを確認
  2. 問題を解きながら設計根拠の確認
    テキストで確認した問題を実際に解きながら、計算及び製図の根拠の確認
  3. 繰り返し計算・製図問題を解く
    確認した関係法令を覚えて計算・製図問題を繰り返し行う
    この際、問題にかかる時間の確認及びフリーハンドでの製図に慣れる

それぞれの詳細について説明します。

1.テキスト読み込み

共通問題と同様に、選択問題においても「発表された課題の建物はどういう建物か」の予想を知るために、二次試験講習のテキストを一通り読むことをおすすめします。

テキストには、「各設備の計算・製図に関する注意点、解答のポイント及び予想問題並びにその解答」、「過去の問題解答例(私の時は4年分)」及び「過去の出題一覧表(私の時は15年分)」が載っています。

「各設備の計算・製図に関する注意点、解答のポイント及び予想問題並びにその解答」では、

  • 計算問題の解答方法(1問目)
  • 系統図の書き方(2問目)
  • 製図の書き方と根拠となる計算方法(3~5問目)

を確認します。

「過去の問題解答例」についても同様です。

「過去の出題一覧表(私の時は15年分)」では、

  • 課題の建物と同じ種類の建物が過去にあったか。ある場合はどのような問題が出題されたか。
  • 近年の出題傾向
  • 出題の規則性(参考程度)

を確認します。

2.問題を解きながら設計根拠の確認

テキストの読み込みで問題と解答方法及び根拠について一通り確認した後、予想問題及び過去問を実際に解いていきます。

この際、事前に答案用紙(こちらやテキストで確認可)を確認し、ルーズリーフ等を用いて、実際に手を動かしながら問題を解くとより実践的になります。

解答の可否に関わらず根拠(関係法令や計算方法など)を必ず確認してください。

なお、選択問題2問目の系統図及び3~5問目の製図問題は、テキストの解答例が統一されていません。(最近のテキストはわかりませんが、令和3年時点では統一されていませんでした)

そのため、あまり製図経験のない方は何が正しいのか迷われるかと思います。

確認方法として、

  • 職場で実際の系統図や配管図などを確認する
  • 行政が出している標準図や設計、施工の標準仕様書を確認する
    ポンプや受水槽周りの機器配置の確認に使いました
  • メーカーが出している設計要領を確認する

が挙げられます。

どの方法もお金がかからないのがよいです。

今後、解答例などを詳しく紹介する記事を書きたいと考えています。

3.繰り返し計算・製図問題を解く

2まで完了したらあとはひたすらに問題を解くです。

第二次試験では第一次試験と異なり法令集の持ち込みはできないため、設計根拠となる法令はしっかりと覚えてください。

問題を解くときは、解答にかかる時間と製図の妥協点を確認しながら行ってください。

試験時間は5時間半と長く思えますがが、実際にやってみると非常に短いです。
(私の場合ですが、見返しを含めて5時間半ギリギリでした)

できる限り時間短縮を狙うために、自分なりの製図方法を確認しておく必要があります。
例:下書き→清書として、下書き時点でどのようにレイアウト(特に系統図)を決めるか
配線、配管の種類ごとの優先順位
どこまでフリーハンドにするか など

製図にあたってはフリーハンドでも大丈夫みたいですが、あまりに汚いと採点者への心象がよくないかもしれませんので、綺麗さ(フリーハンドと定規の使い分け範囲)と時間を天秤にかけながら調整してください。

第二次試験に持ち込める筆記用具について

最後に第二次試験で持ち込み可能な筆記用具について書いておきます。

第二次試験で持ち込み可能な筆記用具は「建築設備士試験受験総合案内書」の「試験日当日の注意事項」に記載されていますので必ずご確認ください。

私が試験当日持ち込んだ筆記用具は、

  • シャープペンシル(0.3、0.5、0.9)
  • 消しゴム
  • 電卓
  • 定規(直、三角)
  • 三角スケール
  • テンプレート

です。

シャープペンシルに関しては、製図で細線太線を描くために0.3と0.9を買いましたが、ペンを持ち替えする時間的余裕がなかったため、試験では0.5しか使用しませんでした。

テンプレートは、「円・だ円・正三角形・正方形及び文字用」以外のテンプレートは認められていませんのでご注意ください。

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お昼をまたぐ試験になりますので、軽食や飲み物のご準備も忘れずにしてください。

建築設備士第二次試験の選択問題の勉強法の紹介は以上です。


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